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Press

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知識層向けThe Herald紙と大衆向けThe Post紙(共に架空であるがモデルになっている英国紙があるっぽい)の争い。

と共にThe Herald紙の記者/編集者ホリーとThe Post紙編集長ダンカンの争いでもある。

ダンカンの最終的な決断を見る限り、ドラマの制作者はとにかく大衆向けの話題性だけを追い求める新聞が嫌いなんだなと言う終わり方だった。

自分が知りたいものだけが無料で手に入る世の中、新聞媒体自体の生き残りも大変だなと思う。

The Post紙のオーナーであるエマソン役が、ITVドラマで長年ポワロを演じたデイヴィッド・スーシェである事もこのドラマに重厚さを与えている。

 

第6話

PRESS (2018 | BBC TV mini-series)
プレス 事件と欲望の現場(字幕版)

  • with Charlotte Riley as Holly Evans, Ben Chaplin as Duncan Allen and David Suchet as George Emmerson
  • Director: Tom Vaughan
 

 

The Aeronauts

The Aeronauts

もうとにかく19世紀にこんなチョコレートボンボンの包み紙みたいな気球がロンドンの街の上空を飛んでいた!と言う映像だけでワクワクしました!

援助を得る事が出来ない気象学者の紆余曲折を長々と描いた上でようやく気球を飛ばすと言う話の展開になるだろうと思ってたのですが、映画が始まった途端にサーカスのショーみたいにド派手に華々しく気球は飛びました。そして、気球が飛んでいる時間の中でそれまでの紆余曲折を時間を巻き戻しながら同時進行で描いていくと言う手法になっていて飽きる事無く観る事が出来てとても良かったです。

 

The Aeronauts

The Aeronauts (2019)
イントゥ・ザ・スカイ ~気球で未来を変えたふたり~ (字幕版)

  • Directed by Tom Harper
  • With Felicity Jones, Eddie Redmayne and Himesh Patel
 

 

 

Lano & Woodley : Fly

Lano & Woodley : Fly

(当然私は全く知らなかったのだが)豪コンビの12年ぶり再結成ステージで、話の構成が最初から最後まで本当によく出来ていて感心してしまった(何様)。ちょっと古風な衣装に身を包み大真面目にライト兄弟の伝記物に挑戦すると言う体で今までの12年間の穴を埋めていく二人が可笑しくてたまらない。動きにマイム的要素があるのもちょっと一昔前の(外国の)コメディアンと言った感じで観ていてウキウキしてくるし、当然二人の掛け合いとテンポも無茶苦茶良い。馬鹿な事しかやっていないのにどこか洗練されていて熟練の気品すら漂い、一瞬でも崩れると成立しないネタも一杯で12年も顔を合わさなかったとは思えない程相方との息もぴったり、とにかく何もかもが(「お前のゾーン」「俺のゾーン」とか)終始最高に受ける。

この舞台を観る前は全然知らない二人のおじさんだったはずなのに登場直後から何か懐かしいと言うか昔から二人を知っていた様な気になってしまう位一気に引きつけられたし、最後には何故かこのおバカな二人にちょっとうるっとすら来て、ああ、再結成して良かったなあ(←お前は活動休止前の彼らの何を知っているのか)と思ってしまった。一番、「ああ、良いなあ」と思ったのはコリンがフランクに腹を立てているんだけど、フランクが可笑し過ぎて怒った顔を続けられなくてフランクの顔を「こいつ…」みたいな顔になって崩れるほんの一瞬。まさしく舞台はこういうところが見れるのがたまらないな!と思わせてくれる瞬間。

Lano & Woodley : Fly

Lano & Woodley : Fly

  • starring : Colin Lane and Frank Woodley
  • full-starfull-starfull-star
 

 

 

Poesía sin fin

Poesía sin fin

実はこれが私にとっての初のホドロフスキー作品。以前ワオワオに加入されていた時に監督作品の特集もされていたのに、紹介文が妙に引っかかって私の好みで無いのかもと避けて録画しなかったのを悔やむ。

 私の初めてのホドロフスキー体験は、監督としてでは無く、ニコラス・ウィンディング・レフンの奥さんが撮ったドキュメンタリーにタロット占い師として登場していた時。なんじゃこの人!?この人、映画監督じゃなかったっけ??と思ってもの凄く興味が湧いた。今回その監督の作品がママプラに追加されていると知って、あのタロット占いの人の映画だ!と思い早速観てみた、と言う経緯。

独特の世界感は息をのむ程美しく、年齢を重ねた監督が直接観客に向けて愛について死について父の存在について、そして生きる事の素晴らしさを語る言葉には重みがある。自分の若い頃と父親をそれぞれ息子に演じさせていて愛に溢れている。息子さん二人も素晴らしいのだが、監督の母親(一人ミュージカル!)と最初の恋人の2役を演じきった女優は圧巻でした。

Poesía sin fin

Poesía sin fin | Endless Poetry (2016 | Chile France)
エンドレス・ポエトリー(字幕版)

  • Directed by: Alejandro Jodorowsky
  • starring: Brontis Jodorowsky as Jaime Jodorowsky, Adan Jodorowsky as Alejandro Jodorowsky, Pamela Flores as Sara Jodorowsky and Stella Díaz Varín and Alejandro Jodorowsky as himself
 
My Life Directed By Nicolas Winding Refn

My Life Directed By Nicolas Winding Refn
マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(字幕版)

 

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更に監督の未完の大作「DUNE」を扱ったドキュメンタリーも観ました。

私が億万長者ならば私費で映像化を実現させたい。
資金の問題はさておき、それよりも先に解決せねばならない問題は、サルバドール・ダリオーソン・ウェルズをあの世から呼び戻す事なのだが。(しかも呼び戻せた所でこいつら二人ほんのちょっとの出演に法外な出演料をふっかけやがんの。もう死んでるから金貰っても仕方無いからそこは大丈夫かなとも思うけど。でも絶対出演して欲しい!)

このドキュメンタリーではとってもキュートな監督の素顔が見えるのだけど、一番好きだったのが、息子さん(Poesía sin finでは父親を演じた方の)に説得され渋々デイヴィッド・リンチが完成させた「DUNE」の映画を観に劇場へ行った時のエピソードを語る監督の嬉しそうな表情ったら!キャッキャとはしゃいじゃって子供か!と思わず吹き出した。

こんな映画が実現したかも知れないのに、あの「ギャラクシー・クエスト」でもハリウッドの圧力が凄くホリデーシーズンのG映画にする為台詞を替えさせたりしたとか言う逸話もあった様に、ハリウッドの上に居る人間も何も判っていないかなりのトンチキばっかりなんだなあと思う。どの業界でもトップに居座る人間どもなんてこんなもんだろうけど、まだ存命だったこの時にお金があるにも関わらずホドロフスキー版の「DUNE」に許可を下ろさなかったなんて本当に勿体無い事をしたと思う。ホドロフスキーが作ったら映画史を変える映画になっていたはずなのに(作らなくても映画史を変えているんだもの)。ああ、ばかだよなあ。ほんともったいない!!

Jodorowsky’s Dune

Jodorowsky’s Dune (2013)
ホドロフスキーのDUNE

 

 

The Mighty Boosh

ハワード・ムーンを演じるジュリアン・バラットとヴィンス・ノワール演じるノエル・フィールディングの頭の中がそのまま映像化された様な世界「The Mighty Boosh」は唯一無二。

随分前にDVDでレンタルして観ていて、今回アマゾンプライムに追加されいていて*1もう一度あの世界に浸りたくて見直したけど10年以上ぶりに観ても何も劣化していない。ハワードの自意識過剰な故の存在感の無さに失笑しつつ、ヴィンスの誰に(何に)対しても常にクールな対応は見習いたい。時々見直して頭を一度空っぽにリセットすると良いかも知れない。

シリーズ1で二人が働いていると言う設定の「ズーニヴァース」の緑のジャケットは欲しい。ヴィンスとハワードは同じジャケットとズボンを着用しているのだけど、ヴィンスのカスタマイズがすごく好み。ハワードが着るとただの作業ジャケットなのに、ファスナーや缶バッヂやスタッズなんかで魅惑のお洒落に変身するんだ!と同じ服だとは思えない。ハワードが着ててもさほど着たいとは思わないのにヴィンスが着ると俄然着たくなる。人から与えられたファッソンでもオサレ心と機転で何とでも自由自在になるものなのであると言うお手本。

あまりに好き過ぎて羊毛フェルトにしてみたけど、かなり難度が高かった。

Howard Moon

Mighty Boosh : Howard Moon

Vince Noir

Mighty Boosh : Vince Noir

 

Mighty Boosh : Howard Moon and Vince Noir

Mighty Boosh : Howard Moon and Vince Noir

Mighty Boosh : Howard Moon and Vince Noir

Mighty Boosh : Howard Moon and Vince Noir

後、謎のシャーマンキャラ、ナブー(ヴィンス・ノワールを演じるノエル・フィールディングの弟さん!)も羊毛フェルトに。

Naboo

Mighty Boosh

 Mighty Boosh : Naboo, Howard Moon and Vince Noir

From Series 1 "Zooniverse"

7.エレクトロ

Mighty Boosh (series 1 2004 BBC)

  • Come with us now on a journey through time and space... To the world of The Mighty Boosh.
  • starring: Julian Barratt as Howard Moon, Noel Fielding as Vince Noir, and Michael Fielding as Naboo
 

 

*1:プライムにはシリーズ2まで観られるが、シリーズ2の世界はズーニヴァースでは無くズーニヴァースの制服はもう見られない。後シリーズ1では最初に二人が内容について紹介する部分があるのだけど、それがローテンションな掛け合い漫才形式になっていて面白かったので、シリーズ2以降もやって欲しかった。

House of Cards

House of Cards

同じタイトルのケヴィン・スペイシー主演の米ドラマではありません。あっちが(観ていない)てっきりオリジナルだとばかり思ってたが、実は元ネタがBBCのこちらだそうで、「House of Cards」「To Play The King 」と「The Final Cut」の3部作から成る、主人公フランシス・アーカートの政界内栄枯盛衰の物語。

物語の幕開けはサー・フランシスがカメラ目線で「私はただの裏方の人間」と謙遜気味ながらも意気揚々と視聴者に語りかける形式で、英国特有でよく見る政治の裏側をシニカルに描いたコメディなのかと思ったら、物語が進むにつれて段々ダークになり手がどんどん血色に染まっていき、3部作の最後はついには喜劇が悲劇となる。シェイクスピア劇を現代にごっそり持ってきましたと言う感じ。

To Play The King

第2部はついに首相の座に上り詰めたサー・フランシス VS. 新しい英国王(!)、演じているのはなんとあの名優マイケル・キッチン(刑事フォイル *1)!サー・フランシスにひるむ事が無く、国民側につき、堂々と互角にやり合うのが見物でした。脇に寝取られ男としてHerr Starr(Preacherの) が髪の毛がある状態で出演していたのが個人的に「ええものが観れた」と感動しました。

第3部は最終章、王も追放し最早敵無しとなった様に思われたサー・フランシスが、成功の裏にあった地位と名声を手に入れる為に自ら手を汚した様々な過去の罪の残像に悩まされる様になり、悪夢を見続けながらも必死に栄光にしがみつきもがくもののついに終焉の時を迎え、物語は幕を下ろします。

この作品を王制では無いアメリカに持っていってどこまで成立しているのか、全く別物になっているのかケヴィン・スペイシー版にも興味がある所ではあるけど、今の所見る機会は無く比較出来ないので変な事は言えないけど、1つ確実に言える事は主人公フランシス・アーカートイアン・リチャードソンでしか成立し得ない魅力がありました。

House of Cards

House of Cards (1990 BBC)

  • starring: Ian Richadson as Frances Urquhart
  • written by: Andrew Davies
  • based on the novel by: Michael Dobbs
 
To Play The King

To Play The King (1993 BBC)

  • starring: Ian Richadson as Frances Urquhart, Michael Kitchen as King and Pip Torrens as Andrew Harding
  • written by: Andrew Davies
  • based on the novel by: Michael Dobbs
 
The Final Cut

The Final Cut (1995 BBC)

  • starring: Ian Richadson as Frances Urquhart
  • written by: Andrew Davies
  • based on the novel by: Michael Dobbs
 

*1:「メインテーマは殺人」でのマイケルキッチンの名優ぶりを著者アンソニー・ホロウィッツがべた褒めしていたのも納得です。アプローチの仕方が凄い。

JP / Joaquin Phoenix (I'm Still Here)

衝撃の俳優引退宣言(当時)した JP(Joaquin Phoenix) を親友である俳優/監督ケイシー・アフレックがカメラで撮ったと言う形の「I'm Still Here」は JP(Joaquin Phoenix) のファンなら観るべきなのか観ないでおくべきなのか判断に迷う映画ではありました。

特にこの映画に関して感想は 無いのですが、あまり頻繁にゴシップサイトをチェックする事が無い私でも「ホアキンがちょっとかなり変な事(言動と身なりを含む)になっちゃってる!」と 話題になっていた事は知っていた位なので、ああ当時の JP(Joaquin Phoenix) はこういう状態だったのだな、と、謎は一応解けた事は良かったと思います。

特筆すべきはパフ・ダディと かP. ディディとかショーン・コムスとか色々あってどの名前で呼んだら良いのか戸惑うラッパーの人が相手が JP(Joaquin Phoenix) だからって言うのもあるだろうけど、ぶち切れっちゃっても全然良い所なのに(馬鹿馬鹿し過ぎて笑いを必死でこらえてる風ではあったけど)あくまで最後まで JP(Joaquin Phoenix) を紳士的に対応していたのが意外でしたし、でも、JP(Joaquin Phoenix) のたっての依頼でもアルバムは一緒に作れないですわ、とはっきり言う所も格好良いなと思いました。

その他に懐か しい人が映ってた(フィリップシーモアホフマンが楽しそうに笑っている…)事位で、何と言っても印象に残るのは奇妙な行動言動もそうですが、インパクト強 過ぎのビジュアル。ベン・スティラーをはじめ色んな人に真似された、と言うのも無理がありません。しかし髪って放っておくとあんだけもつれるんだと言う位 もつれにもつれまくっていました。寝癖も寝た後そのままで常に起きたてヘア、四六時中「あれ?寝てた?」って言われそうです。思わず次の美容院にはこの写 真を持っていこうかと思う位です。「このまま何もしないで帰宅してこれから毎日髪を洗わず寝たまま髪を梳かさないでいれば自然に出来る(私も相当なくせ 毛)」と言われそうですが。

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これなら作れるんじゃ無いかと思ってついつい羊毛フェルトにしてみました。髪のもじゃもじゃの作るのが楽しかったです。

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ドキュメンタリーの中でホァキンが「この俺が今着てるスーツ、お前が一生かかっても買えねえ値段なんだぜ(だったか忘れ たけどそんな感じの暴言)」「俺の銀行口座には○万ドルの預金があんだぞ!」(何万か忘れた。日本円で一億位?もっと?)と観客に向かって言っていたのが 心に残りました。速攻で万人から嫌われるこの台詞、私も一生に一度言ってみたいものです。*1

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カナダの10セント硬貨を見つけるJP(ホァキン・フェニクス)

拾うか迷うホァキン
銀行に○万ドルもあるのに、こんなはした金、ホァキンは拾うんでしょうか。

I'm Still Here

I'm Still Here | 2010
I'm Still Here (字幕版 on Amazon Prime Video)

  • starring: JP (Joaquin Phoenix) and Sean 'P. Diddy' Combs
  • directed by Casey Affleck

*1:ホアキンが言えばまじだけど私が言った所で大嘘ですからね